支払い方法に次いで厄介な問題だと思います。
日本でしっかり準備していきたいところです。
ネット
中国のグレートファイアウォールの回避方法としてVPNやローミングの使用が叫ばれています。
これらの種類や設定などは解説したサイトがたくさんありますのでそちらに譲ります。
私は出発前に日本でローミングSIMカードを用意した上で中国入国後に中国国内SIMカードを買いました。
2枚挿しで、必要に応じてON/OFFを切り換える、つもりだったのですが結局ほぼずっと中国国内SIMを使ってました。
当然グレートファイアウォールを回避できない不便さはありますが、切り換えの面倒さがそれを上回りました。
次のようにスマホ2台体制にするのもよい手だと思います。
普段使いのスマホ・・・ローミングもしくはVPNで使う(中華アプリは入れずクリーンな状態を保つ)
中国旅行専用スマホ・・・落としても壊れないような頑丈なやつを使い中国国内SIMを入れる
ローミングSIM
Amazonで検索して何も考えず一番上位に表示されたものを買いました。
聯通香港のものです。
ほとんど使わなかったので何とも言えません。
たぶん問題ないでしょ(適当)。
中国国内SIM
ローミングSIMがあるのにわざわざ国内SIMも調達したのは、なるべく中国人と同じ状況を作る、特に中国の電話番号を入手しておくといざという時役に立つと思ったからです。
広州の中国聯通のショップで買いました。120元。
確か1か月限定・容量20GBだったかな。
これが最安プランだと言われました。
電話
では実際に電話番号が必要になった場面を挙げてみます。
ホテル
チェックイン時に電話番号を聞かれたり聞かれなかったりします。
電話番号がなくても外国人だからありませんと言えば大丈夫でしょう。
また、小さめのホテルだとチェックアウト時に誰もいないことが何回かありました。
「今席を外しています。ご用の方はXXXXXXXXXXXまで電話ください」みたいな書き置きがフロントデスクに置いてあります。
これはさすがに電話を使いました(電話はガチでリスニング力が試されるのでできれば避けたいのですが)。
ちなみにこの場合はフロント係が飛んで来てくれるわけではなく、「ああチェックアウト?ルームキーその辺に置いといて」みたいな対応になります。
なお電話がかかってきたことはありませんでした。
アプリ(ミニプログラム)
ミニプログラムによっては初期設定をする時に、電話番号を登録してその番号にランダムの数字が送られ、その数字を入力することでOKとなる、日本でもよくある認証方法が使われています。
ミニプログラムは必須というわけではないが使えれば何かと便利です(下記参照)。
電話番号付きのローミングなら国外の電話番号でも可能かもしれませんが、+86が固定になっていて変えられない場合もあります。
アプリ
私が使用したものを中心に列挙していきます。
私の携帯はアンドロイドですので、下記はアンドロイド前提です。
それにしてもGoogle系は使えないことになっているのに、アンドロイドは使えます。
一体どういう仕組みなのか。
ちなみにタブレットも持っていきました(これもアンドロイド)。
微信
個人的にはこれが一番重要だと思います。
支払い手段に加えてミニプログラムの存在が大きい。
微信はちょっと怖くなるくらい中国社会全体に深く根をはっている印象です。
情報インフラとでも言うのでしょうか。
バージョン
国内版と国際版があるようです。
国際版を使いました。
違いはぶっちゃけよくわかりません。
中国国内SIM購入後、出発前に微信に登録した日本の電話番号を中国の番号に切り換えようとしたら「アプリが国内版になりますがいいですか?」みたいなメッセージが出ました(やめておきました)。
微信として登録した電話番号を変更しなくても、各ミニプログラム内で電話番号を設定できることが多いので上記した電話番号による認証は可能です。
チャット
これが微信の本来の機能・・・だったかな?
旅行の手段としてはほとんど使いませんでした。
外出中にホテルから「今日部屋の掃除します?」みたいなメッセージが来て「しなくていいっすー」って返事したくらいかな。
中国人の皆さん、昔はQQというツールを使ってたと思います。
支払い
支払い編で書いたように、支付宝とシェアを二分していますがやや微信優勢と感じました。
ミニプログラム
未だにこのミニプログラムなる概念がよく分かっていませんが、要はアプリ内アプリです。
これがいろんな場面で顔を出します。
レストランで席でスマホ注文するのにミニプログラム、スターバックスや瑞幸珈琲で注文するのにミニプログラム、観光地の入場券を買うのにミニプログラム、都市間バスのチケットを買うのにミニプログラム、地下鉄・市内バスに乗るのにミニプログラム。
もう何かにつけてミニプログラムです。
支付宝にも同様の「ミニアプリ」がありますが、支付宝と比べて、特に観光地やバスなど、公的機関で圧倒的に微信優位と感じました。
検索して目的のミニプログラムを探すこともできますが、ミニプログラム専用の放射状二次元コード「小程序碼」をスキャンして起動することができます・・・のはずなのですが、実際にはQRコードの場合が多いです。
小程序碼はあまり普及してない感じです。
支付宝
微信で一切問題が起きなければ不要とも言えるのですが、やはり外国人、何が起こるか分からないのでバックアップとして入れておきたいところ。
バージョン
微信と同様国内版と国際版があるようです。
こちらはメニューから切り換えられるようです。
やはり国際版を使いました。
支払い
しつこいようですが使える場面は微信に一歩及ばずの印象です。
Transport
市内移動の項目で書きます。
ミニアプリ
ミニプログラムではなくミニアプリというみたいですが、微信のミニプログラムと同じようなものです。
微信が大きくリードしていると感じました。
百度
Googleが使えないからではなく、中国を旅行する上で何か調べる必要がある時、やはりこちらの方が知りたい情報が出てきます。
多少の中国語は必要ですが。
あとGoogleとは結果表示のアルゴリズムが違うのか、知りたい情報に辿り着くまで結構下の方まで見ていかなければならない時もあります。
アプリを入れずとも、ブラウザ版でもいいかもしれません。
百度地図
昔は地図アプリなんてなかったんですが、今や知らない土地に行く時は絶対に欠かせないものになってしまいました。
検索と同様、Google Mapが使える使えないは関係なく、中国においてはこちらの方が情報量が多いと思います。
またブラウザ版よりアプリ版の方がより詳しい気がします。
地図は画面の大きいタブレットが便利です。
持ち歩くのは面倒なのでホテルで事前確認するときとか。
高徳地図もいいらしいですが百度地図で十分に便利だったので手が伸びませんでした。
百度翻訳
翻訳機能も使いましたが、Gboardの中国語手書き入力と組み合わせて読めない漢字の発音(拼音)を調べるのに重宝しました。
天気予報
天気予報アプリはいろいろあって適当に選んで入れたが、百度に天気予報機能があったのでわざわざアプリを入れる必要はなかったです。
微信や支付宝にもありそう。
天気予報自体は結構使いました。
タクシー
滴滴出行を入れておいたのですが結局使いませんでした。
メール
私が普段使いしているYahooメールは、中国でも(グレートファイアウォールを回避しなくても)使えました。
旅行予約
航空券・列車・ホテルを予約した香港エクスプレスとTrip.comです。
Google Keep、Google スプレッドシート
グレートファイアウォール内でも、オフラインなら使えます。
個人的には結構使います。
LINE
私の場合は、大事な連絡はメールで来るので無視無視。
twitter/X、YouTube、facebook、Instagram等
旅行中にまで必要?