特になし。
というより、自分はショッピングというものをしない人間なので書けない。
せいぜい商店(「便利店」とか「超市」)で水を買うくらいです。
支払い手段はやはり微信・支付宝が基本ですが、レストランに比べると銀聯にも対応している店が少し多い印象です。
また、「こちらのQRコードを相手が読み取る」方式に対応しているところも多いです。
なのでTourCardが使える可能性が(少しだけ)あります。
そんくらい。
あまり特筆すべきことはありません。
中国は外食する場所はいたるところにあるので、食べ物にありつけず困ることはないでしょう。
最大の問題は夜閉まるのが早いことかと思います。
基本は20時だと思ってた方がいいです。
ゆっくりしたければ早めに店に入りたいところです。
あるいは席に着く前に何時に閉店するのか聞くのもいいでしょう。
ただ昔に比べれば、遅くまで開いている店は増えたような気がしなくもないです。
よく中国では入店・着席もアプリ化しているなんて言われていますが、自分が行った範囲ではそういうのはなかったです。
なんだかんだ言ってこの方式が一番多い気がしました。
小さい食堂ではありがちです。厨房にしか人がいないとか。
主にファーストフード系ですかね。
テーブルに貼ってあるQRコードを読み込んで注文できる新登場のこの方式ですが、なかなか悪くないです。
メニューを選ぶのにじっくり時間をかけられます。
料理名がわからなければ翻訳アプリを使って料理名を一つ一つ確認していても誰も文句言いません。
注文アプリ(ミニプログラム)は微信・支付宝の両対応か、微信のみの場合が多いです。
ほとんどの場合、微信・支付宝の2択、かつこちらが相手のコードをスキャンする方式です。
銀聯(TourCard)はほぼ不可です。
レストランと同様、支払いはほとんどの場合、微信・支付宝の2択、かつこちらが相手のコードをスキャンする方式です。
屋台だと微信のみのケースもあります。
瑞幸珈琲など、アプリ注文が前提になっている店もあります。
また夜市みたいなところなら比較的夜遅くまでやってます。
ただ探そうとしてもなかなか探せるものではない。
中国においては、少なくとも現段階では、普通のレストランで頼むのが一番よい方法だと思います。
中華料理をつまみながらビールを飲むのはすばらしいひとときです。
レストランによくおいてあるスタンダードなビールはだいたい以下のようなものです。
他にバドワイザーなど海外ビールもちょくちょくあります。
青島啤酒
青島啤酒(純生)
雪花啤酒
雪花啤酒(純生)
哈爾浜啤酒
烏蘇啤酒
燕京啤酒(U8)
個人的には青島啤酒(純生)・烏蘇啤酒あたりが好みです。
まあ昔に比べれば何でもうまいです。
日本のような居酒屋は、ないですね。北京や上海ならあるのかも。
中国式居酒屋は・・・そもそもそういう概念がないんじゃないかな。
西洋風?のバーは時々あります。
ただ基本高いです。
私は全然知りません。いやホントに。
日本と同様、デリバリーのお兄さんが町じゅうに走ってます。
試しに使ってみようかとも思いましたが結局未挑戦です。
一回くらいやってみればよかったな。
一回だけキッチン付きのホテルに当たりましたが、全く使わず。
中国のホテルはこれといって中国特有の事情もなく、基本的には特に問題ないと思います。
・・・のはずだったのですが、実は旅行中一つ問題があったので、これから中国旅行をする方への注意喚起のためにも書きます。
観光ビザ申請の条件として旅程のすべてのホテルを予約する必要がありました。
予約にはTrip.comを使いましたが、agodaでも何でもいいと思います。
どこも一緒じゃないですかね。
クレジットカードが使えるので支払いに悩むことはないです。
一泊2500-4000円のホテルを選びました。
地下鉄のある町では駅近のホテルを選びました。
チェックイン手続きでは必ずビザを確認しているように見えました。
まあビザ申請時の旅程を守っていれば期限切れになることはありえないので、心配する必要はないでしょう。
ではその問題に入りましょう。
ドキュメント風に書いていきます(日記ともいう)。
その日は移動日で、朝早く起き、張家界からバスと高鉄を乗り継ぎ250kmほど南の大都市、懐化までやってきました。
そこからまたバスに乗って1時間、懐化郊外の黔城という小さな町に着きました。
この黔城にA酒店(仮名)を予約してあります。
ここから歩いて行くには遠いので、市内バスに乗ることにします。
バス停を降りるとすぐ目の前にA酒店がありました。
「こんにちは。予約してますよ〜よろしく」とパスポートをフロントのお姉さんに渡します。
しかしお姉さんはパスポートを開くと「え・・・外国人・・・?」と何やら怪しげな反応。
おもむろに電話し始め、誰かと相談しているようです。
電話を終えると「すみませんが、外国人は泊まることができません」
ナニ〜いやいやもう予約してるんですよ、とTrip.comの画面を見せます。
ほらホテルの説明には、どの国の人も泊まれると書いてありますよ?
「そう言われてもだめなものはだめです」
うーむ、まー泊めちゃいけないものを泊めてしまったことが発覚すれば罰せられるだろうから、そこは譲れないだろうな。
何てこった、困ったぞ。
すると「懐化なら泊まれます。懐化に行ったらいかがですか」とのこと。
それはこの町のホテルには泊まれないってことか。
その懐化からわざわざ来たところなんですけどね・・・
朝から移動してきたのでいい加減疲れてます。
どうする?懐化に戻るか?
しばし悩んでいると、「このホテルであれば、もしかしたら外国人も泊まれるかもしれません」と市内の別のB大酒店(仮名)を紹介してくれました。
これはどうもありがとうございます。
よし、じゃあとにかくそこに行ってみよう。それでダメなら懐化に戻ろう。
とりあえずTrip.comでA酒店をキャンセルします。
幸いキャンセル料はかからなかったです(当日なのに)。
続いて地図でB大酒店の場所を調べます。
またバスを使った方がよさそうです。
さっきとは違う路線のバスに乗り、少し歩くとその場所に着きました。
果たして、おそらく町一番ではないかというような立派なホテルがそこには君臨していました。
入ると、フロントロビーの広さはA酒店の100倍くらいありそうです。
「こんにちは。あのー予約してないんですけど、部屋空いてますか?」
「いらっしゃいませ。はい、空いてますよ!」ニコやかなお姉さん。
「そうですか!それでえーと、ボク外国人なんですけど、泊まれますかね?」
「え・・・」顔が曇るお姉さん。
ぐ・・・ダメか・・・。
「申し訳ありません。外国人の方はお泊めすることができません」
今度はボスに電話することもなく即答されました。
ここで、もうちょっとちゃんと説明してくれたと思うのですが、「この町では外国人はホテルに泊まれないことになっている」のか「この町には外国人が泊まれる認可を受けたホテルは一軒もない」のかはリスニング力が足りず分かりませんでした。
「懐化なら泊まれます。懐化に行ったらいかがですか」さっきと同じことを言われます。
うん、こんな立派なホテルでも泊まれないのならもうこの町では無理だ。完全に諦めがついた。
(もっとも泊まれたら泊まれたでいったいおいくらするんでしょ)
さて戻るとなると懐化までバスで1時間かかります。
さらに、ここからバスターミナルへの移動やバスの待ち時間、懐化に着いてからホテルへの移動も合わせると3時間くらいはかかるでしょう。
そこで広大なロビーで休憩しつつ、Trip.comを開き懐化のホテルを適当に探して先に予約しておきます。
そして今日来たルートを逆走して懐化に戻り、新しく予約したホテルに着いた時には夕方6時になっていました。
そのホテルはちゃんとチェックインできました。
しかしこのホテル、外に看板などの表示が一切なく、実にわかりにくい場所にあったのですが、まあそれはいいや。
後から考えると、予約の時点で実は予兆がありました。
Trip.comで検索すると、黔城のホテルは1軒(つまりA酒店)しか出てこないのです。
(ホテル名が特定できますね)
百度地図で見れば少なくとも10~20軒くらいはありそうなのに。
なのでA酒店だけ何かの手違いでシステム上に乗っかってしまったのだと思われます。
結局なぜ泊まれないのか、軽く調べてみましたが分かりませんでした。
この黔城という町は、湖南省懐化市洪江市黔城鎮で、洪江市の市政府所在地です。
つまり県級市の中心地です。
地区級市である懐化市の中心部に比べればかなり小ぢんまりした町ですが、決してド田舎ではないです。
(懐化市の中心部=懐化市鶴城区は人口71万人、黔城鎮は8万7千人)
過去の旅行でも県級市のホテルには普通に泊まれました。
なお黔城のホテルのお姉さんは懐化に行けとか言ってますが、上記の通り黔城も懐化市の一部です。
ここでいう懐化は懐化中心部ってことですね。
中国ではよくこういう言い方するようです。
ビザ申請時もA酒店の予約表を提出しています。
結果としてビザ申請時と違うホテルに泊まることになりました。
いったい何のためにホテルの情報まで出させているのか。
審査官ちゃんと確認しろや!
まあそれが理由でビザ却下されても困るので、許してあげましょう。
次に向かったのは岳陽です。
岳陽に向かう高鉄の中で、予約したホテルの情報を確認していると、
ああっ!外国人は泊まれないことになってるー!
やってしまった・・・。
しかしホテルに着いてしれっとパスポートを出すと、
「あらアナタ日本人、旅行で来たの?ふーん。あ、デポジット100元ね」
何の問題もなく泊まれました。
懐化・岳陽とも長沙ほどではないが巨大な町です。
やはり大きい町なら問題ないと思われます。
市内の移動手段について、主に私の見たことを書きます。
大きな町には地下鉄があります。
今回私が行った中では広州と長沙で地下鉄がありました(香港は除く)。
地下鉄は、乗車方法がわかりやすい、支払い手段が豊富に用意されている、身分証問題がない、最初から最後まで会話する必要がない、など外国人にも非常にやさしくできています。
かつ安いです(2~5元)。
荷物検査がありますが、券売機が荷物検査を通る前にある場合と通った後にある場合があったので、検査を通る前にキョロキョロした方がいいです。
改札はカードなどをタッチする部分(いわゆるNFC)と、QRコードを読み取る部分とがあるのが典型的パターンです。
Suicaと同じような感覚です。
タッチするのはプリペイドカードか、単程票と呼ばれる一回きりの切符です。
単程票はコインみたいな形をしており券売機で買えます。
身分証・パスポートは必要ありません。
支払い方法は微信・支付宝に加え銀聯・現金もOKです。
TourCardが使える数少ない場面です。
至れり尽くせりです。
プリペイドカードも券売機で買えたかも?(ちゃんと見てない)
下車時は、出口側の改札にはコイン投入口みたいなところがあるので、そこに単程票を入れます。
プリペイドカードならタッチするだけでいいはず。
QRコードといっても、微信や支付宝で支払いに使うQRコードは使えません。
地下鉄乗車用QRコードが必要です。
微信の地下鉄乗車ミニプログラム、支付宝の「Transport」か、もしくは専用のアプリから使えます。
これは都市によって違うようです。
例えば広州なら微信・支付宝でできますが、長沙では微信・支付宝は対応しておらず専用のアプリが必要でした。
微信のミニプログラムは例えば【广州 地铁】などと入力して自力で探し出すか、駅にあるミニプログラム案内ボードからQRコードを読み込んで起動します。
専用のアプリについては、個人的にはわざわざインストールするくらいなら券売機に行った方がいい気がします。
ということで長沙でのアプリは試していません。
広州では微信のみ試しました。
ミニプログラムを操作してQRコードを出したら改札機に読み込ませます。
するとゲートが開いて通れます。
降りる時はまたQRコードを出します。
この時のQRコードは乗った時に出したコードとは違うものになっているはずですが、それを改札機に読み込ませれば通れます。
乗った時のQRコードをキャプチャして取っておく必要はありません。
料金は乗車した区間分、勝手に微信から支払われます。
支付宝でも同様にしてできるとは思うのですが、バスで起こった問題(下記)と同じことが発生するかもしれません。
地下鉄は便利ですが、地下鉄のある町はかなり限られています。
地下鉄がない場合、もしくは行きたい場所の近くまで地下鉄が通っていない場合、次の選択肢はバスということになるでしょう。
バスなら村レベルの田舎でない限りあるはずです。
地下鉄ほどではないですが外国人にもやさしいです。
目的地が決まっている場合、百度地図でルートを調べることができます。
出発地と目的地を指定すると目的地へ至るルートをいくつか提示されます。
一つ選ぶとバス停までの道のりや乗るべきバスの路線番号など必要な情報が表示されるのでそれに従ってバス停に向かいます。
場合によっては直近のバスが今どの辺を走っていてあと何分くらいでバス停に来るかまで出てきます。
便利です。
日本だとナビタイムがこれに近いですかね。
高徳地図でも同様のことができるようです。
昔はもちろん地図アプリなんてありませんでした。
紙の地図を入手して、ホテルで地図とにらめっこして乗る路線を決めたものです。
バス停でバスを待ちましょう。
バスは路線番号がハッキリ表示されているので、目当てのバスが来たら乗り込みます。
基本的にどこまで乗っても一律2元です。
バスに乗ると3つの選択肢が用意されています。
地下鉄の改札でもあった「タッチ部」「QRコード読み取り部」に加えて「現金投入口」です。
(都市によって他のパターンもあるかもしれません)
昔は運転手さんとは別に車掌さん?がいて乗客から料金を回収して回っていましたが、今はいません。
やはりSuicaのようなカードをタッチします。
地元民の皆様はこの方式で乗っている方が多かったです。
確かにQRコードよりも早く、簡単です。
日本でも時々見ますが、カバンの中にカードを入れてカバンごとタッチしている人もいました。
カードの入手方法はわかりません。
バスの運営も地域ごとのはずですが、【一卡通】などといって提携して全国共通で使えるようです。
地下鉄同様、微信や支付宝の支払い用QRコードではなく、バス乗車用QRコードでなくてはいけません。
微信ならミニプログラム「乗車碼」、支付宝なら「Transport」からQRコードを表示させ、読み取り部にかざします。
読み取りが成功すると【扫码成功】と表示が出て、音声も流れます。
運転手さんはその音声を聞いて「この人はOK」と判断します。
料金はその後微信・支付宝から勝手に支払われるのですが、ここで問題が起きました。
微信は問題なく支払いされたのですが、支付宝はクレジットカードからは支払いできないようです。
次回バスに乗る時にQRコードを出そうとすると、「前回乗車分の支払いが済んでいないので乗れません」的なメッセージが出ます。
で支払い画面に進むのですが、クレジットカードは対応していないため選べない。
そして外国人はクレジットカードしか手段がない。
マジか・・・これ詰んでない?
一瞬、2元の借金が払えず党の刺客に追われる自分の姿が浮かびました。
結局2元の借金は、その時連日足を運んでいたビールバーで、ちょっと仲良くなった中国人に送金してもらい無事返済しました。
送金してもらうとそのお金が支付宝のウォレットに入り、そこから支払いできたというわけです。
これは必ずしも酔っ払い相手でなくても、ホテルのフロントの人とかでも全然協力してくれたと思います。
1元札でも1元玉でもいいですが、お釣りのないように出しましょう。
ちなみに当初私はQRコードの乗り方がわからなかったので現金で乗っていたのですが、何度も乗っているうちに日本から持ってきた1元札・1元玉がみるみる減っていきました。
銀行に行って1元玉を大量入手しました(1元札はないと言われた)。
実はこれがよくわからないんですよね。
日本のような「降りる」ボタンがないです。
じゃあ全バス停に止まってくれるかというとそうでもない(もちろんバス停で待っている人がいれば止まります)。
降りたい人が運転手に「次降ります」と伝えているかというとそうでもない(言ってる人もたまにいる)。
私は、バスが止まらず通り過ぎそうなら「降ります!」と叫ぶつもりでいましたが、幸いどの場合も止まってくれました。
降りるそぶりを運転手が察知しているのでしょうか?
プロならそのくらいは朝飯前かもしれませんが。
昔はどうだったっけなあ?忘れちゃったなあ。
タクシーは少々ハードルが上がると思われます。
私は今回は使いませんでした。
現在タクシーも滴滴出行などアプリ化されており、聞くところによると、タクシーを呼ぶと電話がかかってきて自分の居場所を説明しないといけないケースがしばしばあるといいます。
電話は中国語力がハッキリ試されるので厳しい戦いが予想されます(自分の場合は)。
流しのタクシーらしきものに乗っている人も見ましたが、アプリ予約したタクシーにごく自然な所作で乗っていただけかもしれません。
次に、タクシーは支払いでトラブると困る気がしました。
買い物で支払いがうまくいかなければ物を受け取らなければいいだけの話、レストランで支払いがうまくいかなければ吐けばいい・・・とは言いませんが回りに人もたくさんいるのでなんとかなるでしょう。
しかしタクシーで支払いできないとなると結構詰むのではないかと思いました。
また、今はないかもしれませんが以前はボッタクリタクシーや強盗タクシーもありました。
中国は監視が行き届いており治安面では極めて安全な国ですが、個人的にはタクシーはやや不安が残ります。
中国ではいつの間にか電動バイクが広く普及しており、かつて中国で猛威をふるったシェア自転車も、電動バイクに置き換わったようです。
自分は乗っていませんが、よんじーの中国ライフさんがトライされています。
とても楽しそうです。
ちなみにこの電動バイク、歩道も走るので歩行者からするとちょっと怖いです。
音もしないし。
1か所しか滞在しない旅行であれば関係ありませんが、何か所か回る場合は、移動手段を考える必要があります。
中国の鉄道については中国鉄道時刻研究会の2023年3月に書かれた5つの記事がすばらしいです。
情報は整理され、網羅され、わかりやすく、無駄がないです。
これだけ読めば中国で鉄道に乗れます。
以下、私が実際に見てきたことを中心に蛇足を書きます。
今回私は以下の8つの区間で高鉄を使いました。
1. 香港西九龍〜広州南
2. 広州南〜長沙南
3. 長沙〜張家界西
4. 張家界西〜懐化南
5. 懐化南〜長沙南
6. 長沙南〜岳陽東
7. 岳陽東〜広州南
8. 広州南〜香港西九龍
なぜか長沙に2回行っています。
別に長沙が大好きというわけではなく、今回行き先に決めた町(4か所)とそれらの路線網上の配置的にどうしても長沙を2回通る必要があったためです。
あと下の方に書いているTrip.comでの予約の顛末も関係してます。
今回は湖南省の旅行です。
そして最初の方の記事で書きましたが、まずフライトの安さから日本から香港へ入ることにしました。
そうすると次に香港から湖南省へ行く方法を探すことになります。
もちろん飛行機が早くて楽なのでベストですが、残念ながらこれがまた高かったのであきらめ、鉄道を使うことにしました。
(無職なので時間はありました)
ただ、香港から湖南省(だけでなく、中国各地)へ直接行ける便はとても少ないです。
なので香港から中国本土へ入った玄関口(の一つ)である広州で一旦乗り換えることにしました。
香港から長沙へ直接行ける便は1日3本、それに対して香港から広州へは30本以上、広州から長沙へは100本以上と、乗り換えることによって選択肢がぐっと広がります。
仮に香港から長沙への直通便を買ったとして、例えば日本からの飛行機が遅れて列車に乗り遅れたら代替手段を考えないといけません。
そこで旅程に余裕を持たせました(広州で一泊しました)。
なお玄関口として利用するのは広州でなく深圳(深圳北駅)でもよさそうです。
ざっくり日本の新幹線と同じイメージでいいです。
私は過去の中国旅行で鉄道はかなり利用してきたと思いますが、高鉄は旧タイプの鉄道(ここでは「在来線」と呼ぶことにしましょう)に比べて使い勝手が格段に良くなったと思います。
なお動車(D列車)もほぼ新幹線ですが、高鉄(G列車)の方が早いし本数も高鉄の方が全然多いのでわざわざ動車を選ぶ必要はあまりないでしょう。
中国全土に広がっています。
基本的には全国の主要都市で利用できそうです。
例えば今回私が旅行した湖南省ではすべての地区級市(および自治州)に停まります。
ただ小さい駅には停まりません。新幹線なので。
線路網はおおむね在来線と並行して設置されているようです。
なので小さい街に行きたければ最寄りの駅で降りて在来線に乗り換える手もあります。
ただ高鉄の駅と在来線の駅が結構離れているケースが多いです。
例えて言えば「横浜」と「新横浜」みたいなものでしょうか。
新横浜は在来線も止まるのでちょっと違いますが・・・。
中国鉄道時刻研究会さんの解説では、軌間が同じのため在来線との乗り入れがされているとのことですが、自分が見た限りでは、高鉄は高鉄、在来線は在来線と結構はっきり住み分けしていると思いました。
在来線の線路は地図で見ると結構ジグザグしているので、それを時速300kmで突っ走ったら脱線しそうです。
逆に高鉄のために敷いた線路を在来列車が走るなら大丈夫ですが、あまりゆっくり走られると邪魔です。
新幹線なので速いです。
例えば広州から長沙まで、おおむね在来線で8時間30分〜9時間30分程度、高鉄で2時間30分〜2時間50分程度です。
(停車駅の数によって、この範囲外の便もあります)
ざっくり4分の1〜3分の1くらいの時間短縮です。
9時間と2時間半では大違いです。
在来線より大幅に増えました。
例えば広州から長沙へ行ける列車は在来線で1日40本程度、高鉄で118本程度です。
ただこれで中国の皆様の需要に十分応えているかというとわかりません。
私が乗った便はほぼすべて満席でした。
途中駅で止まって降りた人がいたかと思うと、その席はすぐにその駅から乗ってきた人が座ることが多く、まさに常に満席といった感じです。
在来線の広州〜長沙間で
硬座105元
硬臥184元
軟臥338元
高鉄の広州南〜長沙南間で
二等314元
一等504元
商務995元
高鉄は便利ですが、少々お高めなのは否めません。
(それでも飛行機よりは安かった)
また一等と二等でも値段がかなり違います。
ただ私は一等と二等両方乗りましたが、快適さも段違いでした。
絶妙な値段設定だと思いました。
ただ二等でものぞみの普通指定席くらいに快適ではあります。
高鉄の便名は「GXXXX」(Xは数字)です。
Gは高鉄を意味するようで、実際駅員さんたちはこのGを高(gāo)と発音してました。
昔在来線を利用して旅行していた時は、列車に乗り込むと非常にのんびりした空気が車内を支配していたものですが、そうした雰囲気は高鉄では完全に消え失せました。
基本的には中国鉄道時刻研究会さんの解説の通りです。
できれば当日駅に着いてから切符を買うのではなく事前に、せめて前日には購入しておくべきと思います。
切符はどんどん売れていきます。
当日券を探そうとすると軒並み売り切れ状態です。
駅の切符売り場には券売機と有人窓口がありますが、ここで切符を買っている人はほとんどいません。
皆さんネットで買っているのだと思います。
券売機は、私が見た範囲ではパスポートは使えませんでした。
有人窓口は、昔は長蛇の列ができているのが当たり前でしたが、今はガラガラです。
とはいえネットで買った方が楽なので、アプリの不調などでなければ駅の切符売り場で買う必要はないでしょう。
公式12306、Trip.comの他、微信のミニプログラムでも買えるようです。
12306については複数の方が4回制限について注意喚起しておられます。
アジアで暮らすさん
さて私は12306は使わず、乗車した区間すべてTrip.comで購入しました。
鉄道の切符は中国国家鉄路集団有限公司(略して国鉄)が2週間前から売り出します。
公式サイト12306でも2週間前にならないと買えません。
Trip.comでは2か月くらい前から予約できます。
ここでの「予約」は、「予約の予約」みたいなもので、その時点ではまだ切符を買えたわけではなく、国鉄が切符の販売を開始したら代わりに買ってくれます。
購入完了したら「発券されました」と連絡が来ます。
大抵は2週間前に販売開始されてすぐに(即日)発券されました。
クレジットカードが使えます。
ただ、12306と比べると手数料がかかっているはずです(よくわかってない)。
しかし、2週間前になっても発券されない場合がありました。
具体的には上記8区間のうち5と6と7です。
(5と6は、この時は懐化から岳陽までの直通便を予約してました)
しばらく待っていてもなかなか発券されず、8の販売開始日になった時8が先に発券されました。
これは何かおかしいと思って調べてみると、予約指定した便はすでに満席、売り切れになっています。
取れなかったとしたらなぜその連絡が来ないのか、もしかしてキャンセル待ちをしているのか、いずれにしてもこのままではまずそうなのでキャンセルし、別の空席がある便を「予約」しました。
ここで上記5と6と直通で結ぶ便はすべて売りきれていたため、やむなく乗り換えとしました。
この時当然2週間前の販売開始時点は過ぎているので、即座に発券されました。
最初に発券されなかった原因は不明ですが、人気が集中し販売開始と同時に売り切れたのかもしれません。
おおよそ列車の発車時刻の1時間前に駅に着けば十分、実際には30分前くらいでも大丈夫そうですが、万一乗り遅れたら悲しいので余裕をもって行動したいところです。
鉄道の乗車では次の3回切符のチェックがあります。
・駅の列車待ちエリア(候車室)に入場する時
・候車室からホームへ入る時
・目的地に着いて駅から外に出る時
改札という表現が正しいかわかりませんが、ここでは便宜的に上から順番に「入改札」「乗改札」「出改札」と呼ぶことにしましょう。
いずれも自動改札機が数台〜十数台と、有人改札が一つ〜二つあります。
身分証問題の項では、自動改札機は「QRコード」か「身分証・パスポート」をスキャンすると書きましたが、鉄道の改札機においては、QRコードを読み取る部分はあるものの、使っている人はいませんでした。
よって、中国人なら「身份証(居民身份証)」を、外国人ならパスポートを読み取らせて改札を通ります。
この時顔の撮影もしているようです。顔の認証までしているかはわかりません。
で、このパスポート読み取りですが、身分証問題のページでも書きましたが、なかなかうまく読み取ってくれません。
またそもそもパスポート読み取り部がついていない改札機もあります。
読み取りがダメなら、もしくはどうせダメだろと思うなら有人改札に向かいます。
有人改札での対応は次のいずれかでした。
・専用の読み取り装置でパスポートをスキャンする
・パスポート情報を手入力して切符が購入されているか確認する
・パスポートをチラ見しただけで通してくれる
・パスポートでの照合はせず購入情報を求められる(スマホの購入画面を見せる)
いずれにしてもそんなに手間取ることはなかったです。
人の数に対して自動改札機の数が十分に設置されており、全く混雑していませんでした。
有人改札も多くても10人くらいしか並んでなかったと思います。
改札の後、荷物検査があります。
昔からそうですが、普段は開放されておらず、列車の出発前10~20分くらい前になると改札が通れるようになります。
そして出発5分前くらいになるとまた封鎖されちゃいます。
さらに自動改札といっても、身份証にしろパスポートにしろうまく読み取っても数秒かかるので、日本のSuica改札のようにスイスイ進まないです。
なのでこの改札、行列ができます。
「自動改札で失敗して有人改札の列に並び直していては時間的にヤバそうだ」と思ったら、最初から有人改札に並んだ方がいいです。
今回中国を旅行して、行列というものを見なくなったのですが唯一残っているのがここですね。
中国の鉄道駅の構造は一方通行になっており、「入改札→乗改札→乗車」と「下車→出改札」は別ルートになっています。
なので入改札と出改札は、日本は共通ですが中国は別です。
出改札は列車を降りた人がドッと押し寄せるのでその時だけちょっと混雑するような感じです。
私は鉄道に8回乗ったので8x3=24回改札を通りました。
まず、そもそもパスポート読み取り装置が付いていない改札機が1~2回あったと思います。
それから、「乗改札」のうち上記の「時間的にヤバそう」と思った2~3回は、最初から有人改札に並んでます。
それ以外は自動改札での読み取りにチャレンジしましたが、改札機が正常にパスポートを読み取ってくれて通過できたのは5回です。
成功率は30%以下でしょう。
在来線は、ホームから列車に乗り込む時、各車両の乗車口に係員がいて、係員に切符を見せて「自分の席がある車両」でないと乗れなかったと記憶しています。
高鉄ではどの車両からでも乗れました。
もう発車しそうであれば取り急ぎ手近の車両に乗り込み、車内で歩けばいいです。
ただ今回は在来線を使っていないので、もしかしたら今は在来線もそうなってるかも。
何といっても、鉄道が通っていないような小さな町にも行けるというところでしょう。
鉄道は、在来線であれば高鉄よりも小さな町に止まりますが、バスはさらに在来線も通っていない地域にもきめ細かく運行されています。
さらに、中国人の方々はバスが走るルート上の道で待ち構えて途中で乗ってきたり、逆に走行中にバスを止めて降りたりしています。
これならバスの始点・終点だけでなくルート上ならどこにでも行けることになります。
まあ外国人がやるにはちょっと高等技になりますが。
あとは安いというのもありますが、よっぽどお金がないのでなければ、鉄道があれば鉄道を使った方がいいと思います。
下記3区間でバスを使いました。
・張家界西〜武陵源区
・懐化南〜黔城
・懐化南〜洪江古商城
いずれも鉄道が通っていない区間で、鉄道の「最寄り駅」からの移動です。
長くても1.5時間くらいの距離です。
このようにできる限り行けるところまで鉄道で行き、最後にバスを使うのが妥当な方法だと思います。
いわゆる「バスターミナル」です。
昔は鉄道駅とは全く関係ない街外れにポツンとあった気がしますが、今は鉄道駅に隣接してあるような感じです。
便利になりました。
場所は事前に百度地図で確認できます。
「なんとか汽車站」とか「なんとか客運站」とあればバスターミナルです。
上記の「張家界西」「懐化南」は鉄道の駅名ですので、その駅に隣接したバスターミナルの名前としては正しくは「張家界高鉄汽車客運站」「懐化総合枢紐客運站」となります。
そのバスターミナルからどこへ行けるのかを調べるのは、私は百度を使いました。
バスターミナル内に切符売り場があります。
鉄道と違い、事前に切符を買わずにバスターミナルに行っても十分空席がありました。
上記いずれの区間も私は直近のバス(つまり「次に出るバス」)に乗ることができました。
自分がトライした範囲では券売機での切符の購入には中国の身分証が必要で、パスポートは使えませんでした。
もしパスポートが使えればこれが一番簡単な方法でしょう。
多くの場合、微信のミニプログラムで切符を購入することができるようになっていると思われます。
そのミニプログラムを知っていればバスターミナルに行く前に事前に購入しておくことも可能なはずです。
しかしそれは「知っていれば」の話であって、どうやってそのミニプログラムを見つけ出すかがそもそも難しい。
本腰を入れて百度等で調べればできなくはないでしょうが・・・。
また鉄道であれば12306やTrip.comで全国の切符が買えますが、バスの運営主体は地域ごとに異なるので、ミニプログラムもそれぞれ別です。
切符購入ミニプログラムがあるのなら、おそらくは切符売り場内にミニプログラムの案内板みたいなものがあるはずです。
そこにQRコードが表示されています。
そのQRコードを読み込むとミニプログラムを起動できます。
が、起動できたとしても次は身分証問題が待ち受けています。
それを考えると最初から有人窓口に並んだ方が早いかもしれません。
私は1回だけアプリで買うことができました。
昔は、鉄道の有人窓口が長蛇の列なら、バスの窓口では列の形にすらなっておらず窓口を中心にゴチャッと「人だかり」ができているような状態で、それをかき分けて窓口まで到達する必要がありました。
現在は、何らかの理由で券売機やアプリが使えなかった人だけが使うので、空いています。
自分が見た限りでは多い場合でも2~3人しか並んでませんでした。
パスポートを出して買います。
支払いは微信・支付宝とも使えるようでした。
券売機もアプリも身分証が必要で買えないのに有人窓口がないこともありました。
ひどいですね。
その場合は係員を探すかとりあえず改札まで行ってみましょう。
バスターミナルによって、鉄道でいう入改札と乗改札の両方がある場合、どちらか一方しかない場合、どちらもない場合がありました。
改札は身分証・パスポートではなくQRコードを読み取らせる方式でした。
パスポートとは違いQRコードの読み取りは問題ありません。
出改札はないです。
今回は飛行機は使っていません。
上に書いた通り、高鉄網が中国全土に整備されたことで鉄道の使い勝手が格段に良くなり(もともと決して悪くなかったが)、相対的に飛行機を選択する理由が小さくなった感じがします。
よほどの長距離であれば飛行機もありでしょう。
海外旅行に行くと空港でレンタカーを借りて自分で移動するという人がいますが、すごいと思います。
自分はとてもできないので、これについては何も言えません。
のっけから問題扱いしてますが、正直言って出発前はこの問題について認識していませんでした。
支払い方法ほどクリティカルな問題ではないですがチマチマと旅行者の行動を妨害してきます。
ある一定の行為をするには身元の証明が必要になるみたいです。
日本だと「本人確認」ですかね。
中国では「実名制」とか「実名認証」とか言うようです。
この場面において中国人の皆さんは多くの場合、「身份証」を使っていらっしゃいます。
(「分」に人偏がついてますが身分証だと思って大丈夫です)
この時外国人ならパスポートがその代わりになります。
ここで私が言いたい身分証問題とは、「パスポートを使った身元確認」ができないために目的を達せられないことを指します。
これは外国人の存在を想定していない、外国人観光客受け入れ体制ができていないといっても過言ではありません。
(まあその点では日本も負けてないかもしれないが・・・)
感覚的には日本よりも身元証明が必要な場面が多いです。
というより以前より多くなったと思います。
例えばホテルに泊まる・SIMカードを買うといった行為にはパスポートが必要ですが、これは以前からそうなので特に問題なくスムーズに手続きできます。
今回スムーズでない、不便だと感じたのは主に鉄道(地下鉄は除く)・都市間バス・観光地の切符購入および乗車・入場といった場面です。
食事や買い物程度ではさすがに身元確認までは要求されません。
まずは切符を買うべく切符売り場に向かうとします。
切符の購入には主に3つの手段があります。
必ずしも3つ全部用意されているわけではなく、場所によってあったりなかったりです。
・券売機
・アプリ・ミニプログラム
・有人窓口
券売機がある場合、訪れる人の数に対して十分な台数が設置されており、券売機に人が並んでいることはほとんどありませんでした。
鉄道やバスの切符であれば行き先・日時など、観光地であれば切符の種類や日時などを指定します。
そして支払い処理の前に身元確認のステップがあります。
1. 証明書の種類を選択
「身份証」とか「居民身份証」は中国人の身分証を指しているので外国人は使えません。
パスポートは「護照」なので我々外国人は「護照」を選択します。
ここで問題なのが、そもそも「護照」の選択肢がない場合が多いことです。
さらに「護照」も中国のパスポートしか受け付けない場合もあります。無念。
そうなれば、そこから先へ進むことはできず、券売機での購入は不可となります。
試しに「身份証」を選んでパスポート番号を入力してみたこともありますがダメでした。
ちなみに他の証明書としては「港澳居民来往内地通行証」「台湾居民来往大陸通行証」「外国人永久居留身份証」などがあるようです。
まあ日本人観光客には関係ないです。
2. 証明書の番号を入力
パスポート番号を入力します。
有効期限の入力が必要な場合もあります。
運良くここまで進めることができれば、微信や支付宝で払います。
そもそも微信や支付宝の支払い機能を設定する時も身元確認がされたはずですが、それとは別の話かと思われます。
「入場・乗車する人」と「切符の代金を払う人」が別でもよさそうです。
ちなみに券売機といっても基本的には電子な券(eチケット)です。
入場・乗車する人の身元と購入された切符情報がシステム上に登録されて完了です。
スマホに入場用のQRコードが表示される場合もあります。
券売機とは別に、壁や立て看板に「切符はミニプログラムからでも購入できます」などと案内がありその隣にQRコード・小程序碼が表示されていることがあります。
それをスキャンすると切符購入ミニプログラムが起動します。
起動したらその後の手順はほぼ券売機と同じです。
券売機で「護照」の選択肢がなくても、ミニプログラムなら選択できる場合もあるので、あきらめない精神が大事です。
券売機との大きな違いは、もしそのミニプログラムを事前に知っていれば、あらかじめ(ホテルなどで)買っておくことができる点でしょうか。
ミニプログラムでなく独立した一つのアプリの場合もあります。
上記どちらもダメなら、おとなしく有人窓口に並ぶしかないです。
有人窓口では、パスポートを渡すと窓口の人がパスポート情報をシステムに手入力します。
なぜかパスポート自体不要のこともあります。
観光地では不要なことが多い気がします。
電話番号を聞かれることもあります。
人によっては外国人を対応したことがなく上司?に電話で聞いたりいろいろイチャモンをつけてくることもあります。
支払いは普通に微信や支付宝が使えます。
支払いが完了すると紙の切符が渡されます。ここにQRコードが印刷されています。
また、この有人窓口自体、そもそも設置されてないこともあります。
その場合は周囲に係員がいないか探してみるか、とりあえず改札(入場口)まで行ってみるということになります。
自動改札機を通る方法は大きく分けて2通りあります。
切符を買った時にミニプログラム内や紙の切符に表示されるQRコードを改札機のスキャン装置に読み取らせると改札ゲートが開いて通れます。
これはほぼ問題なく通過できます。
中国の身分証はNFC機能が付いているようで、読み取り装置にタッチします。
パスポートの場合は身分事項記載ページを開いてスキャナーに読み込ませます。
いずれの場合も、装置がサーバー上の購入情報と照合して認証成功すれば通れます。
が・・・装置がパスポートのスキャンに対応していないことも多く、対応していてもうまく読み取ってくれないことが多いです。実に多いです。
そうすると有人改札へ行くことになります。
パスポート・紙のチケット・スマホ上の購入情報などを提示して通してもらいます。
困るのは有人改札がない時です。
ひどい場合は有人の切符販売窓口も有人改札もないです。
しかしさすがに施設内に職員が一人もいないなんてことは考えられないので誰か探してつかまえます。
ただ一般客と見分けがつきにくいのが難点。
改札の向こうの方にいそうなら叫んでみたりします。
支払い方法に次いで厄介な問題だと思います。
日本でしっかり準備していきたいところです。
中国のグレートファイアウォールの回避方法としてVPNやローミングの使用が叫ばれています。
これらの種類や設定などは解説したサイトがたくさんありますのでそちらに譲ります。
私は出発前に日本でローミングSIMカードを用意した上で中国入国後に中国国内SIMカードを買いました。
2枚挿しで、必要に応じてON/OFFを切り換える、つもりだったのですが結局ほぼずっと中国国内SIMを使ってました。
当然グレートファイアウォールを回避できない不便さはありますが、切り換えの面倒さがそれを上回りました。
次のようにスマホ2台体制にするのもよい手だと思います。
普段使いのスマホ・・・ローミングもしくはVPNで使う(中華アプリは入れずクリーンな状態を保つ)
中国旅行専用スマホ・・・落としても壊れないような頑丈なやつを使い中国国内SIMを入れる
Amazonで検索して何も考えず一番上位に表示されたものを買いました。
聯通香港のものです。
ほとんど使わなかったので何とも言えません。
たぶん問題ないでしょ(適当)。
ローミングSIMがあるのにわざわざ国内SIMも調達したのは、なるべく中国人と同じ状況を作る、特に中国の電話番号を入手しておくといざという時役に立つと思ったからです。
広州の中国聯通のショップで買いました。120元。
確か1か月限定・容量20GBだったかな。
これが最安プランだと言われました。
では実際に電話番号が必要になった場面を挙げてみます。
チェックイン時に電話番号を聞かれたり聞かれなかったりします。
電話番号がなくても外国人だからありませんと言えば大丈夫でしょう。
また、小さめのホテルだとチェックアウト時に誰もいないことが何回かありました。
「今席を外しています。ご用の方はXXXXXXXXXXXまで電話ください」みたいな書き置きがフロントデスクに置いてあります。
これはさすがに電話を使いました(電話はガチでリスニング力が試されるのでできれば避けたいのですが)。
ちなみにこの場合はフロント係が飛んで来てくれるわけではなく、「ああチェックアウト?ルームキーその辺に置いといて」みたいな対応になります。
なお電話がかかってきたことはありませんでした。
ミニプログラムによっては初期設定をする時に、電話番号を登録してその番号にランダムの数字が送られ、その数字を入力することでOKとなる、日本でもよくある認証方法が使われています。
ミニプログラムは必須というわけではないが使えれば何かと便利です(下記参照)。
電話番号付きのローミングなら国外の電話番号でも可能かもしれませんが、+86が固定になっていて変えられない場合もあります。
私が使用したものを中心に列挙していきます。
私の携帯はアンドロイドですので、下記はアンドロイド前提です。
それにしてもGoogle系は使えないことになっているのに、アンドロイドは使えます。
一体どういう仕組みなのか。
ちなみにタブレットも持っていきました(これもアンドロイド)。
個人的にはこれが一番重要だと思います。
支払い手段に加えてミニプログラムの存在が大きい。
微信はちょっと怖くなるくらい中国社会全体に深く根をはっている印象です。
情報インフラとでも言うのでしょうか。
国内版と国際版があるようです。
国際版を使いました。
違いはぶっちゃけよくわかりません。
中国国内SIM購入後、出発前に微信に登録した日本の電話番号を中国の番号に切り換えようとしたら「アプリが国内版になりますがいいですか?」みたいなメッセージが出ました(やめておきました)。
微信として登録した電話番号を変更しなくても、各ミニプログラム内で電話番号を設定できることが多いので上記した電話番号による認証は可能です。
これが微信の本来の機能・・・だったかな?
旅行の手段としてはほとんど使いませんでした。
外出中にホテルから「今日部屋の掃除します?」みたいなメッセージが来て「しなくていいっすー」って返事したくらいかな。
中国人の皆さん、昔はQQというツールを使ってたと思います。
支払い編で書いたように、支付宝とシェアを二分していますがやや微信優勢と感じました。
未だにこのミニプログラムなる概念がよく分かっていませんが、要はアプリ内アプリです。
これがいろんな場面で顔を出します。
レストランで席でスマホ注文するのにミニプログラム、スターバックスや瑞幸珈琲で注文するのにミニプログラム、観光地の入場券を買うのにミニプログラム、都市間バスのチケットを買うのにミニプログラム、地下鉄・市内バスに乗るのにミニプログラム。
もう何かにつけてミニプログラムです。
支付宝にも同様の「ミニアプリ」がありますが、支付宝と比べて、特に観光地やバスなど、公的機関で圧倒的に微信優位と感じました。
検索して目的のミニプログラムを探すこともできますが、ミニプログラム専用の放射状二次元コード「小程序碼」をスキャンして起動することができます・・・のはずなのですが、実際にはQRコードの場合が多いです。
小程序碼はあまり普及してない感じです。
微信で一切問題が起きなければ不要とも言えるのですが、やはり外国人、何が起こるか分からないのでバックアップとして入れておきたいところ。
微信と同様国内版と国際版があるようです。
こちらはメニューから切り換えられるようです。
やはり国際版を使いました。
しつこいようですが使える場面は微信に一歩及ばずの印象です。
市内移動の項目で書きます。
ミニプログラムではなくミニアプリというみたいですが、微信のミニプログラムと同じようなものです。
微信が大きくリードしていると感じました。
Googleが使えないからではなく、中国を旅行する上で何か調べる必要がある時、やはりこちらの方が知りたい情報が出てきます。
多少の中国語は必要ですが。
あとGoogleとは結果表示のアルゴリズムが違うのか、知りたい情報に辿り着くまで結構下の方まで見ていかなければならない時もあります。
アプリを入れずとも、ブラウザ版でもいいかもしれません。
昔は地図アプリなんてなかったんですが、今や知らない土地に行く時は絶対に欠かせないものになってしまいました。
検索と同様、Google Mapが使える使えないは関係なく、中国においてはこちらの方が情報量が多いと思います。
またブラウザ版よりアプリ版の方がより詳しい気がします。
地図は画面の大きいタブレットが便利です。
持ち歩くのは面倒なのでホテルで事前確認するときとか。
高徳地図もいいらしいですが百度地図で十分に便利だったので手が伸びませんでした。
翻訳機能も使いましたが、Gboardの中国語手書き入力と組み合わせて読めない漢字の発音(拼音)を調べるのに重宝しました。
天気予報アプリはいろいろあって適当に選んで入れたが、百度に天気予報機能があったのでわざわざアプリを入れる必要はなかったです。
微信や支付宝にもありそう。
天気予報自体は結構使いました。
滴滴出行を入れておいたのですが結局使いませんでした。
私が普段使いしているYahooメールは、中国でも(グレートファイアウォールを回避しなくても)使えました。
航空券・列車・ホテルを予約した香港エクスプレスとTrip.comです。
グレートファイアウォール内でも、オフラインなら使えます。
個人的には結構使います。
私の場合は、大事な連絡はメールで来るので無視無視。
旅行中にまで必要?